先日、地元の住人と協力して高品質のオーガニック商品などをお得に購入できるCo-opを利用しました。
今までに経験したことない買い物方法でとても便利で優れたシステムだと思ったので、今回はこのCo-opについてお話します!
「オーガニック」「エコ」「サステナブル」「エシカル」などのコトバに反応する人はきっと試したくなるショッピング情報ですよ!!
きっかけは家族からのお誘い
西オーストラリア州の田舎の小さな村に越してきて間もない頃、少し離れた村に住むMaxの家族から連絡がきます。
「今ちょうど Co-op の購入グループの注文期間だからなにかほしいものがあればオーダーしてみたら?」
Maxも私も初めはなんのことかわからず???のはてな状態でしたが、おもしろうそうなので家族から送られてきたメールとサイトをチェックしてみました。
オーストラリアの Co-op とは?
家族同士でこのことについて話すときは “group buy thingy (グループ購入のアレ)” というテキトーな言葉で話してました。
今回改めて調べると正式には “buying group (購入グループ)” や “food co-op (フード・コープ)” と呼ばれているようです。
日本でも「コープ」ってありますよね。
私が子どものころ周りの家庭で利用している人が結構いました。
ただうちでは一度も使ったことがありません。
なので日本のコープのことはよくわかりません。
軽く調べてみましたが、日本のコープと今回私たちがオーストラリアで利用したCo-opは全く別物ということだけはわかりました。
家族が紹介してくれたオーストラリアの Co-op は “Honest to Goodness” という会社によるものです。
詳細はコチラのページをご覧ください↓
GET TOGETHER FOR THE GOOD STUFF
このHonest to Goodnessという会社自体は主に健康食品やボディーケア用品、掃除用洗剤などを取り扱うオーガニック・ブランドです。
ネットから個人で注文できますし、エコショップなどの実店舗でこのブランドの商品を購入することができます。
2002年に創立、小売店用商品に加え、バルク(大きな業務用)の食料や洗剤の卸しも手掛け、今では20以上のブランド1,000以上の商品をオーストラリア国内に販売しています。
そしてこのHonest to Goodnessの商品を最もお得に購入する方法が、家族から教えてもらった “buying group” や “food co-op” という購入グループなのです。
家族や友だち、近所の人などでグループを作り、商品をまとめてバルク注文・購入することにより価格が抑えられるという仕組みです。
メルボルンにいた頃はMaxを通してそれなりにいろんな人たちとの交流があったものの、この購入グループについては聞いたことありませんでした。
オーストラリア最大の購入グループの一つに参加することに
この購入グループを紹介してくれた家族は私たち他の家族から “Earth Mother” と呼ばれるほど家族の健康や自然環境が大事!な心優しい女性です。
そんな彼女が5年ほど前にこの地域での購入グループの主催者になりました。
当時は家の裏庭に購入した商品並べて近所の人たちと細々と分けていたそうです。
それからどんどんとグループの人数が増えていき、今ではオーストラリア最大の購入グループの一つにまで成長したそうです。
人口の少ない田舎なのにすごいですよね。
オーガニックやエコなものが大好きな私とMaxは早速注文してみることにしました!
オーダーの流れ
恐らく購入グループによって流れやルールに違いがあるかと思います。
私たちが参加したグループはどんな感じでオーダーするのか一緒に見ていきましょう。
グループに参加するとオーダー専用のURLリンクがメールで送られてきます。
- オーダーは年4回 (2月 5月 8月 11月) でオーダー期間は2週間。
- オーダーした商品は約1ヶ月後の3月 6月 9月 12月に到着。
- 参加費はありませんが、オーダー初回のみ文房具や紙袋代として$20請求されます。
- 1kgごとに80cの送料が発生。
- 最終オーダーを締め切った後にオーダーした重さ分の送料が料金に加算されます。
- オーダーした人は約1ヶ月後の “Divvy Day” に極力参加(Divvy Dayについては後程説明します)。
オーダー方法
オーダーフォームにアクセスしてログインするとオーダー画面が出てきます。
“My Order“のタブをクリックするとHonest to Goodnessの小売用商品をオーダーできます。
小売品は個人でネット注文するより何割か安くなっています。
そして “Splits” のタブをクリックするとこのような画面が出てきます。
例えば上記写真の1番は「オーガニックの黒レンズ豆 バルクが5kg」となっています。
参加メンバーはほしい分だけ注文することができ、オーダーすると名前と注文した量が下にリストされていきます。
赤字で「Split未完了 2.5kg分のオーダー要」と出ているので、この商品が必要な他の人たちは5kgに達成するよう協力できます。
オーダーが5kg分に達してもほしい人が他にいれば “Add to split” でどんどんいろんな人が追加で注文できます。
小麦粉やお米にナッツやチョコレート等100種類以上もSplitできる商品があります。
“Group Order” の横のAU$19,331.87がこの時点でのグループ全体のオーダー合計金額ですが、最終的には毎回AU$3万ドル以上にもなるようです。
オーダー期間中は気になって何度もこのSplitリストをチェックしていました。
とはいえ引っ越してきたばかりでまだ無職なので、今回は必要最低限だけオーダーしました。
みんなで協力して分けるDivvy Day!
オーダー締め切り後に注文が確定すると参加メンバーに支払額の請求が行きます。
全員の支払いが完了すると約数週間後に商品がドドーンと届きます。
この大量の商品をみんなで協力して分け合う(divide) のが “Divvy Day” です。
私たちグループのDivvy Dayは毎回土曜日で3時間お手伝いするのが決まりとなっています。
このグループは軽く100人以上いるので3つのシフトに別れ作業を行いました。
今回Maxと私は朝9時から午後12時までの担当でした。
ちなみにオーダー者やその家族から1人のみの参加で大丈夫です。
集合場所の倉庫に行くと既にカテゴリーごとに商品が並べられていました。
写真に納まらないほど所狭しと並べられた商品を見てるだけでワクワクしてきます。
メンバーが集まるとリーダーの人(私たちの家族とは別の人)が流れを説明してくれました。
まず2人でペアを組んでインボイスと納品された商品が正しいか確認していきます。
初めて参加する人は経験のあるメンバーとペアになるようにとのことで、優しそうな人が私に声を掛けてきてくれました。
(念のためですが、みなさん優しそうな人たちでしたよ!)
インボイスは数十枚(しかも両面)あるのでまず2枚ほど取ってチェックしていきます。
注意が必要なのが同じ商品でも「オーガニック」と「オーガニックでない」場合があること。
そして例えばココナッツ系は「オイル」「ミルク」「クリーム」「フレーク」とあり、同じ商品でも量も数種類(500g 1kg 5kg 10kg等)あるのでしっかりと見ていかないといけません。
トマト缶もほとんど見た目が同じものが4種類ほどあって要注意です。
私のペアの人はかなりおっとりした人で、私がテキパキ該当商品を見つけるので何度も褒めてくれました(笑)
見つからない商品があれば他の人たちに聞いたり、どうしても見つからないものがあればリーダーに報告します。
インボイスのチェックが終わると段ボールを壁側にズラーッと並べていき、それぞれの箱にアルファベット順でオーダーした人たちの名前を書いていきます。
そして先ほどと同じペアのまま今度はメンバーのオーダーインボイスを見ながら商品を選び、その人の箱に入れていきます。
この時も同じく間違って似たような商品を選ばないようにします。
いろんな人たちのオーダーを見ていると興味深くて、数種類の小麦粉20kg分を3袋もオーダーしている人がいました。
(ベーキングが大好きなお母さんでお子さんが6人もいるご家庭だそう!)
箱に商品を運び終わる頃にはこんな感じになりました。
ところが全員のオーダーインボイスのチェックが終わってもいくつか商品が余ってるんですよね。
これは誰かが間違って別の商品を持って行った、もしくは商品の入れ忘れ。
ということでDivvy Dayでは毎回最低3回にわたり箱に入っている商品が正しいかチェックしていくそうです。
念には念を、ですね。
そうこうチェックしているうちに12時になったので私たちはここで終了。
12時から来る人たちにバトンタッチしました。
12時から来た人たちも2人1組になり、引き続きオーダーインボイスと箱の中の商品のチェックをおこないます。
今回Maxと私はインボイスチェック隊でしたが実はDivvy Dayの仕事はもう一つあって、それがSplit商品を分けていく作業です。
Splitで購入したものをオーダーリストに沿って量りで量っていきます。
リストを見ながら茶色の紙袋に商品名・名前・オーダーの量をペンで書いていく人たち、量りで量る人たち、量り終えた商品をメンバーの箱に運んで行く人たち、で分担しているようでした。
量り終えたものはこんな感じで箱に入れられていきます。
午後4時頃に3回のインボイスチェックが終わると全メンバーへ商品をピックアップに来るようにとスマホに連絡がきます。
倉庫はこの日のみ使用しているので当日中に自分がオーダーした商品を引き取りにいきます。
Maxと私は12時で作業が終わり帰宅後はずっと引っ越しのコンテナを開けて荷物を出していました。
倉庫まで車で30分ほどかかるので、この日は取りにいきませんでした。
私たちの家族がこのグループの主催者なので少しだけ融通が利いてもらい後日取りに行く予定です。
以上がDivvy Dayです!
いかがでしたか?
みんなで協力していくこのグループ購入はとても合理的で優れたシステムだと思いました。
安心安全な商品をお得に必要な分だけ購入することができ、しかもバルク買いすることでゴミがあまり出ません。
都会にはあまりない地元住民と協力していくスタイルも初めは少し不安に感じていましたが、みなさんフレンドリーで思いのほか楽しめました。
次回は5月オーダーで6月がDivvy Day。今回いろんな商品を下調べできたので、買い物好きのMaxも
次はあれもこれもオーダーしよう!
と今から楽しみにしております。
日本や他の国にもこのような購入グループがあるかもしれません。
オーストラリア在住のみなさん、もしご興味があれば家族やお友だち、ご近所さんたちと一緒に始めてみませんか。
詳細はこのページから連絡してみてください。
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