西オーストラリア州 入店時に必須のチェックインについて

この記事を書いている2021年3月15日時点、西オーストラリア(WA)州でお店やレストラン等に入る際、まず必ずしなければならないことがあります。

それがチェックイン、自分の連絡先登録です。

WA州ではとてもスムーズで簡単にでき、ビクトリア州メルボルンから最近引っ越してきた私には初め小さな衝撃でした。

今回はこのチェックインについてお話していきます。

オーストラリアの他州に住んでいらっしゃる方はご自分との州のシステムに違いがあるかも?

日本やその他海外にお住まいの方は「オーストラリア(メルボルンやWA州)こんな感じなんだー」と感じ取ってもらえる内容です。

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もくじ

まず、チェックインって何?

新型コロナウイルスの流行から早一年、オーストラリアでも州ごとにさまざまな対策が行われています。

今でも日々症状のある人はコロナのテストを推奨されています。

そして万が一陽性者が出た場合に行われるのが “contact tracing” 「接触者追跡」です。



現在オーストラリアは海外に対し国境を閉ざしています。

オーストラリア人及び永住権保持者とその近親者(配偶者、未成年扶養家族、法的保護者のみ)以外は基本入国できません。

海外にいるこれらの人たちがオーストラリアに入国すると14日間のホテル隔離が義務です。

隔離ホテルはメルボルンのシティーでも見かけましたが、入口に警察官や軍人がいてとてもピリピリした雰囲気が漂ってました。



そしてこの数ヶ月間でたまにあるのが、隔離ホテルで勤務する警備員や清掃員等スタッフがテストで陽性になること。

この人たちは勤務が終わると自分たちの家に帰るので、普段の生活で一般の人たちと接触します。

そこで接触者追跡のために発揮するのが、お店や施設に入店の際のチェックインです。

陽性者が感染の疑われる期間に行った先々でチェックインした時間帯に同じ場所にいた人の追跡を迅速に行うことができます。

その人たちにテストを促し必要であれば隔離し感染の拡大を抑えていくーーー、それが現在のオーストラリアの流れになっています。

チェックインアプリができるまで大変でした

引用元:Visitor and Patron Contacts Log


WA州に引っ越す前のビクトリア州での話ですが、アプリができるまでは上のような用紙連絡先フォームにペンで記入していました。

チェックイン自体は昨年の6月初め、メルボルン1回目のロックダウンが緩和された時にスタートしました。

15分以上店内にいる(予定の)場合、お店の入口にある連絡フォームに名前(ファーストネームのみでOK)、入店時間、連絡先(携帯番号)を上のフォームに書きます。



大人はもちろん子どもも登録必須で、12ヶ月未満の赤ちゃんの登録は必要はなかったように思います(間違っていたらすみません)。

店舗側はこの用紙を28日間保管、その後破棄することが義務付けられていました。



州政府の決まりでは一応「お店のスタッフがお客さまの連絡先を紙に記入し、フォームの用紙やボールペンは複数の人と使いまわさない」となっていましたが、そこまできっちり守られていないところが正直多々ありました。



そして7月に2回目のロックダウンが始まり、10月下旬にやっとロックダウン緩和

ですが完全に外出規制の解除ではありません。

私はこの時もまだロックダウンの影響で仕事ができなかったため、あるレストランでヘルプで働くことになりました。

ドリンクや料理のオーダーを取ったり、料理を運んだりお会計をする傍ら、お客さまの連絡先を聞くのも仕事の一つでした。



これが大変というほどでないものの変に気を遣う仕事でした。

みなさん数ヶ月ぶりの再会で話がものすごく盛り上がってる中、

Carrot

すみません、州政府からの要請です。お名前と連絡先お願いします

と割って入るのがなんだか申し訳なくて。



文句など言う人などおらず、どの人も快く対応してくれたのですけどね。

そんな中、11月に入ったころにやっとデジタルチェックインが登場しました!

チェックインアプリが登場!しかし…

デジタルチェックインの多くはQRコードを使用しています。

メルボルンでの場合。

お店の入口やテーブルにQRコードが用意されているのでスマホで読み取ります。

すると自分の名前や連絡先(電話番号やメールアドレス)を入力するフォームのサイトに飛びます。

必要事項を入力後クリックするとチェックイン完了。



いちいちスタッフが聞いて回らず済むので楽ですね。

スタッフの聞き取りミスも減りますし、なによりQRコードでどこにも触れずに済むので衛生的でスピーディー、正確で安全

ちなみにスマホがない場合は以前同様、連絡先フォームに自分の名前と電話番号を記入します。



ただこのシステムも自分が客の立場でお店を利用した時に「んー…」と思うことがありました。

ロックダウン明けで友だちと久しぶりの再会!

積もる話があり過ぎる!元気だった?ちょっと聞いて聞いて!

話したいことがたくさんあるのに、まず着席するとチェックインしないといけません。

話を中断して黙々とスマホの画面に名前や連絡先を入力するこの時間。

興奮の再会も束の間、いきなり盛り下がります(笑)



あるカフェではスマホでチェックイン後にスマホでオーダーとお会計までできるシステムでした。

この時はメニューのチェックもして結局5分ほどスマホとにらめっこ

しかもPayPal対応ではなく、カードの16桁と有効期限の4桁まで入力するのが地味に大変で。

スタッフはオーダーされたものを運ぶだけなので、お客さんとの接触が最低限で済むのがメリットではありますけどね。



お店によっていろんな種類のQRコードを使用しているので、とにかくどこかに入店する度に毎回連絡先を入れるのが面倒でした。

たまに以前登録済のQRコードをスキャンした場合は再度入力する必要はないのですが、結局新しいQRコードのシステムに出合う度に連絡先をポチポチ入力するはめに。

何事も一長一短だなと。



メルボルンを離れる2日前、最後にどうしてもラクサ(マレーシアやシンガポールで有名なココナッツ風味のカレー麺)を食べたくなりました。

たまたま入ったシティーのお店ではチェックイン用アプリをダウンロードしなければいけませんでした。

それがこちら。

引用元:Google Play Service Victoria


ビクトリア州専用の公式チェックインアプリ。

2日後にメルボルンを飛び立つのに今更初めて見たこのアプリ(笑)



いろんなお店が各々のQRコードを利用していて、州政府公認のアプリなのにあまり広まってなかったような。

それとも私が知らなかっただけなのか?

もちろんチェックインするためにダウンロードしましたが、数日後即効で消去しました。



ちなみにオーストラリア全州でお店や施設に入る際このようなチェックインアプリが用意されていて、私たちは入店の際にチェックインするのが義務です。

年末年始にケアンズ方面に2週間ほど旅行してきましたが、この時もお店によってQRコードの種類が違って、ほぼ毎回連絡先の入力が必要でした。

西オーストラリア州のチェックインは超スムーズ!

2月初旬にメルボルンを発ち西オーストラリア州に引っ越し。

14日間の自宅隔離を終え自由の身になった日、Maxとバンバリー(Bunbury)という町に買い物に行きました。

ここで見かけたのがこんな感じのQRコードでした。

チェックインQRコード
引用元: Google Play SafeWA


Max

はいはい、アプリをダウンロードするシステムね。了解!


初回なのでまずアカウントを作ります

名前フルネームと電話番号とメールアドレス(任意)を入力し登録

そしてQRコードを読み込みます。すると…

引用元: SafeWAのチェックイン画面


こんな画面が出てチェックイン完了!簡単ですね。

(余談ですがこのエコショップはスタッフがとてもフレンドリーかつ商品も豊富でオススメです!)


その後、以前ブログ記事にも書いたバンバリー・ファーマーズ・マーケットにも行きました。

【詳しくはコチラ!】>>>バンバリー・ファーマーズ・マーケット【みんな楽しめるお店!】



再びチェックインします。QRコードを読み込むと

引用元: SafeWAのチェックイン画面
Carrot

もうチェックインできた!めっちゃスムーズで簡単


この日一日買い物して気が付きました。

WA州は全店舗が統一してこの州政府公認のチェックインアプリを使用しています。

初めに連絡先を登録すれば入店の際にピッとQRコードを読み込むだけで済んで楽ちんです。

誰か連れや子どもがいる場合はその人も一緒に登録してチェックインできます。



メルボルンの時のようにQRコードからいろんな種類の連絡先入力フォームに飛ばされることありません

そしてお店の入口にはQRコードのサインと共にこの写真のようにテーブルが用意されていてます。

スマホがない人のために連絡先を書ける用紙やノートとペン、そしてハンドサニタイザーが準備されています。

(スマホがあっても個人情報の観点からこのアプリを使いたくない人が一部いるようです。)

連絡先登録台
とある小さな村で立ち寄ってみたアンティークショップ。


調べてみるとWA州ではこのチェックインアプリを昨年12月5日から使用を始めたそうです。

当時はレストランやカフェ、ジムやヘアサロン等。

そして今年の2月2日、パース広域の5日間のロックダウン中にスーパーや小売店等でもチェックインが義務化されました。
参照: Mandatory contact registers for businesses

メルボルンへの擁護

小さなことですがWA州のこのチェックインシステムが美しく統一されていてあまりにスムーズなことに感動した私。

ただメルボルン愛も忘れていませんので、少し振り返ってみました。

2度のロックダウンを経て “Stay Home” から “Stay Safe” を維持しているメルボルン。

私がお店に行ってQRコードデチェックインした時期は主に昨年12月から今年1月。

デジタルチェックインが始まってまだ数ヶ月。



WA州とは違ッテいくつかの会社がチェックイン用のQRコードを提供しているようなので、初回は連絡先の登録が必要なものの、一度登録すれば次回から入力不要なのは同じ。

何種類かある連絡先サイト一通り登録が済めば、いずれスムーズにチェックインできるようになるのかも。

何ヶ月かかるかわかりませんがね。

あんまり擁護になってないですね(笑)



今回は入店時のチェックインについてお伝えしてきましたが、でも本当はこんなチェックインが必要ない日常に早く戻ってほしいと強く願っています。

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この記事を書いた人

7年前からオーストラリア在住。
コロナ禍に直接下見をできないまま家をオンラインショッピング。メルボルンから西オーストラリア州の小さな村に引っ越しました。
現在は家のローン返済のため毎週必死のパッチで働いてます。
日本が大好きな自称日本人のパートナーMax(仮名)と2人暮らしです。
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