パームコーブといえばクイーンズランド州ケアンズから車で30分ほどのところにある南国リゾート。
静かにゆったり過ごせる旅行スポットと紹介されています。
しかしここで年末年始を過ごしている今の私の感想は「全然パラダイスじゃない!」。
旅行会社等宣伝目的のサイトでは良いことしか紹介していません。
私のように行ってから後悔する人がいないように今回はパームコーブの現実をお伝えしていきます。
逆にこちらの記事を読んで「私に理想の場所だ!」と思われる方もいらっしゃるかも。
どう感じられるか是非読んで確かめてみてください!
パームコーブへ行くきっかけ
私は現在ビクトリア州のメルボルン在住です。
昨年2020年9月、メルボルンはまだロックダウン中で自宅から半径5km圏内の移動しかできませんでした。
その頃、家族から年末年始をパームコーブで過ごさないかとお誘いが。
まだメルボルンのあるビクトリア州に対して豪国内全州が州境を閉じていたころです。
家族曰く「今はロックダウンだけど、クリスマスまでには州のボーダーも開くでしょう。」と。
「雨季だけど雨が降るのは夜のみで昼間は晴れて楽しいよー」とパームコーブが大好きな家族は既にホリデー気分。
誘われたら基本断らないMaxも乗り気。
クイーンズランド州のボーダーが開かなければキャンセルする前提で飛行機とホテルの予約をしました。
何度かカンタス航空からフライトの欠航や変更の連絡が入り一時はやきもきしました。
しかし12月1日に晴れてクイーンズランド州はビクトリア州に対しボーダーをオープン。
メルボルンの市中感染も10月下旬からゼロの記録を更新し続け、年末の12月30日にいざパームコーブへ出発!
ちなみにメルボルンのタラマリン空港はすごく空いていました。こんなに人気のいない空港は初めて。
本来なら夏休み真っ只中で繁忙期だろうに…やはりコロナの影響ですね。
理由① 暑くてジメジメする!
3時間ほどのフライトでケアンズ国際空港に到着。
空港からパームコーブまでは車で30分ほどかかります。
今回は家族8人での旅行のため、前もってシャトルバスを予約してくれていました。
15分ほど外でバスを待つ間、ジメジメした空気が全身にまとわりついてきます。
まさに日本の夏の感じ。体力がどんどん奪われていきます。
この感覚が好きな人もいるのでしょうが、私は大の苦手です。
外に出ている間はほとんど常にこの暑さと湿気にやられます。
少し話はそれますが、数日前にポートダグラスのサンデーマーケットに行きました。
ストームが続く中、珍しく太陽が出ていて快晴だったのはよかったです。
しかし暑すぎて、歩くとすぐにジメジメ。買い物どころではありませんでした。
一時間も経たずにフラフラしてきてギブアップ。
ホテルに戻りシャワーを浴びてもヘアドライヤーをしてるそばから湧き出る汗。
あせもができたり頭皮がかゆくなってきます。キー!
日本でよく売られているこんなスプレーがあれば少しは快適に過ごせただろうなー
理由② クラゲで海に入れない!
ホテルの目の前に広がるヤシの木。波の音。砂浜。
さすがに夏嫌いの私でもこの景色に気分が上がります。
ですが春から夏期間(11月-5月)はクラゲが大量発生するため、海には入れません。
しかし海の中にネットで仕切られたエリアがあり、そこには監視員もいるので入れると聞いていました。
ところがこの時期、毒性の強いクラゲがたくさんいて、そのネット内ですら遊泳禁止でした。
なんでもそのクラゲはとても小さく、ネットの網目を抜けるほどの大きさだそう。
はじめのうち波打ち際で足つけながら歩いていると、地元の人がやってきて
“It’s nice but deadly. (海は心地よいけれど死ぬよ)”と注意してくれました。
この数週間でも何人かクラゲにやられて病院へ緊急搬送されたそうです。
なのでこの時期に訪れても基本海はただの観賞用です。
水遊びがしたい場合はホテルのプールか、ワニやクラゲのいない川や滝まで行きましょう。
理由③ 雨季で止まらない雨、雷雨、ストーム!
旅行の数日前から特に気になっていた現地の天気予報。
なんどチェックしても毎日代わり映えしません。例えばこんな感じです。
毎日毎日サンダーストーム。さすが雨季真っ只中。
一日の予報を見ても24時間雷雨マークです。
かと言って24時間ずっと雷雨なわけではありません。
雨が降らない時もあります。でも大体雨です。
降っていないときは暑くてジメジメ。雨が降れば雨で体は濡れます。
よって常に雨か汗で体はドロドロです。
雨が降ってもメルボルンで傘を差している人をあまり見かけませんが、こちらでは思ったよりも傘率が多いです。
この時期に来る人はスーツケースに余裕があれば頑丈な折り畳み傘があれば良いかもしれません。
ちなみに元日の朝に初日の出を見に行きました。
リゾート地ゆえに日本らしいお正月が過ごせない分、せめて日本人として日の出に新年の挨拶をしたかったのです。
がんばって朝の4:50に起き、Palm Cove Jetty という桟橋まで歩きます。
結果…雨ではなかったものの朝日は一面の雲に覆われお隠れのままでした。残念!
理由④ ミジー&モジーの虫刺されに注意!
暑いと薄着したくなりますよね。でも腕や脚が出ていると虫に刺される可能性が高まります。
一般的にミジーやモジーと呼ばれます。
モジーはモスキート、「蚊」です。
厄介なのはミジー。サンドフライよりも小さいコバエのようなヤツ。
かまれたら何もできなくなるくらいかゆくなります。
私はまだ免疫がないのか、かまれたら数日、下手すると1週間ほど痛いくらいにかゆくなります。
オーストラリアのいろんなかゆみ止めを試していますが、私個人の感想としてどれもあまり効きません。
日本のスーッとするようなかゆみ止め、どうしてないんだろう…。
外に出るときは虫よけをするのが身のためです。日本のものより現地の商品の方が効く可能性があります。
現地の薬局やスーパーで買ってください。
普段はなるべく自然なものやオーガニック系が好きな私ですが、この時ばかりは神頼みならぬケミカル頼み。
ディート(Deet)入りのものがオススメです。
私は下の写真右側の商品の20%を毎日外に出る前に全身にふりかけてます。
ちなみに家族は40%を持ってます。使用時はなるべく吸い込まないでください。
普段は楽なスプレータイプを使用しています。
今回は旅行のため小さめのノンガスタイプを選びました。
日焼け止めと虫よけを全身に塗ると体がギトギトになります。
湿気、汗、日焼け止めに虫よけ、ところによりストームの雨水。
ここにいる間、さらっとすべすべしたお肌とはさようならですよ。
結局ホテルの部屋が一番落ち着く!
湿気、雷雨、クラゲや虫に苛まれる外の世界。ああ恐ろしや。
結果、ホテルの部屋にいる時が一番落ち着きます。その度に頭をよぎるのが
家でくつろぐのが一番。早く家に帰りたい!
家族で旅行に来ているので極力楽しむようにしていますが、正直私にはこの場所が合いません。
天気が悪いと一日ホテルで過ごすことになり、現時点でほとんど毎日ホテル内で過ごしています。
旅行と言えば観光や買い物等、いろいろ行動したい派の私にはそこはかと感じてしまう「時間がもったいない」感。
もちろん、夏が大好きな人には楽しめる場所だと思います。
ホテルでゆっくり過ごすのが好きな人もオススメです。
実際ホテルでゆっくりしたい私の家族はみんなとても楽しそう。
ジメジメの湿度やホテルでじっとするのが苦手な私のような人には、4-11月の乾季にパームコーブに来ることをオススメします。
もし再びパームコーブに来ることがあればカラッと晴れた時期に来て今回の分も合わせて楽しみたいです。
いかがでしたか?
パームコーブはあなたにとって理想の旅行スポットでしたか?
ジメジメした暑さが得意であれ苦手であれ、今回の記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
=後日談=
このブログを書いた後の旅行後半は、日中ほとんどストームに遭うこともなく、少し遠出したり楽しむこともできました。
それでも夕方から夜には毎晩バケツを返したような雷雨。
次の日の天気予報は毎日24時間雷雨マーク。
当日になると朝から夕方前までは曇りか少し青空がみえる感じ。
天気は直前まで読めないので、天気予報はほとんど当てになりません(笑)