大陸横断引っ越し後の自宅隔離生活

2021年2月初旬、オーストラリアのビクトリア州メルボルンから西オーストラリア州のパースへ飛び、そこからさらに車で4時間半。

とある小さな村に引っ越しました。



新居に到着後、何よりもまずすることが14日間の隔離生活です。

日本ではあまりピンと来ない話題かもしれませんが、せっかくなので今回は引っ越しによる隔離生活について紹介します。

このコロナ禍、引越しに対する対応も国や地域で変わっています。

現時点で西オーストラリア州へ行くのに必須のG2Gパスについてや、どのように隔離者は管理されるか等をお伝えしていきます。

コロナ禍の最中に州をまたいで引っ越しするのはどんな感じかなのでしょうか?

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もくじ

州によって対策が異なるオーストラリア

初めに、オーストラリアは連邦立憲君主制国家です。(詳細:wikipedia)

詳しい説明は割愛するとして要するに州の決定権が大きく、州が変わると法律も異なります

コロナ対策も州ごとに違いがあり、ロックダウンする場合も国全体ではなく州やエリアごとによって決まります

オーストラリアの対応は日本に比べて恐ろしく早いです。

それが良いのか悪いのかは別として極端な話、陽性者が1人出たと発表があった当日の18時からそのエリアがロックダウンになったりします。

(注:過去そのケースがありましたが、毎回必ずしもそうなるわけではありません。)



そんなコロナ対策に厳しいオーストラリア国内でも更に目を光らせて対応しているのが西オーストラリア州(WA)。

他州で少しでも陽性者が出ると容赦なくその州に対して州境を閉めます。

なによりも健康優先、傍から見ると「ちょっと厳しすぎじゃない?」と思うくらい。



WA州出身のパートナーMax (仮名)や周りのオージーいわく、ここは西部のプライドも少なからず絡んでいるのではないかと推測しています。

国の主要な都市はほとんど東部に固まっています。

例えばシドニー、キャンベラ、メルボルン、ブリスベン等。

それでパースのある西オーストラリア州はいつもなんとなく置いてけぼり感があるだろうというのがMaxたちの推測です(WA州人たちは認めないでしょうが)。

もちろん大前提として州内の人たちの安全と健康を守る、と言う州政府の方針が最優先あることは間違いありません。

だからか他州へのコロナ対策がとても厳しく、WA州はシドニーやメルボルンに比べあまりコロナの影響をそれほど受けることなく平和に過ごしてきました。

おかけで現州首相のマーク・マクゴーワンは州内でとても人気があり、支持率はオーストラリアの全州首相(現在も今までも含めて)の中で歴代トップだそうです。

Max

これはあくまで僕の考えだけどね。

WA州へ行くにはG2Gパスの申請と14日間の隔離が必須

まず他州からWA州に行く際、G2Gパスを前もって申請する必要があります。

(参考サイト:G2G PASS)

“G2G” すなわち “Good to go” パスを取得するには個人情報、コロナの症状がないことの確認に加え、WA州へ行く正当な理由とともにオンラインで申請します。

許可が出るとメールでパスが送られてきます。

Maxの場合は数日かかり、私が申請した時は1分でパスが来ました。

このパスがないと空港から出られません。なんとなく外国に行く時のビザのような感じですね。



(余談ですが私たちが引っ越した日以降メルボルンの帰国者用隔離ホテルでクラスターが出ました。

この記事を書いている日現在、ビクトリア州からWA州へ再び入れなくなっています。

今回ギリギリこちらに来られて本当に良かったです。)



パスを申請したら併せてアプリ “G2G Now” をダウンロードし、ログインしておきます。

引用元:G2G Now ダウンロード画面


空港に着いたらまずおでこにピッと検温され、警察官がズラッと並んだカウンターへ誘導されます。

パスを見せ、警察官がQRコードをスキャンします。これでパスの申請者がWA州に入ったことが警察のデータに入ります

空港を出ると速やかに隔離場所へ移動します。私たちの場合は新居、つまり自宅です。

私たちの新居はパースから離れていることもあり、この日は飛行機を降りてから6-7時間かかって家へ着きました。

14日間の隔離生活がスタート。毎日アプリで報告

新居に着き隔離生活スタート!と思いきや、空港に着いた日はカウントされず次の日から始まりました

確かに空港から自宅へ移動していてる際は「隔離」状態ではありません。



隔離生活期間中は “G2G Now” アプリで簡単に報告することができます。

まず起動するとこんな感じです。

引用元:G2G Nowのホーム画面


毎日の健康チェック

トップ画面左側のハートマークをタップすると赤色の画面に切り替わります。

該当する症状がなければ下の “No symptoms (症状なし)” をタップ。以上。

引用元:G2G Now の Daily Health Update

自宅隔離しているか抜き打ちチェック

あと随時チェックインのお知らせがきます。要はちゃんと自宅にいるかの抜き打ちチェック

引用元:G2G Now のチェックインタイマー


お知らせが来たと同時5分間のタイマーが起動します。

5分以内にチェックインをしなければなりません。

5分のタイマーを見ると焦りますが、そこは慌てず落ち着いて。

“Go” をタップするとカメラが起動するので自撮りをして送信します。

アプリから位置情報を確認されるので、自宅にいないと高額な罰金など大変なことになる可能性があります。



チェックインは毎日来ません数日に一度、時間も毎回ランダムで来ます

知り合いの家族が昨年隔離をしたらしく、その人の話によると G2G Now アプリができる前だったこともあり14日間の隔離期間の間に5回ほど警察が家までチェックしに来ていたそう。

家にいなかったり、誰か人を呼んだり等違反がバレると$10,000(?!)の罰金なので大人しく過ごすに限ります。

コロナテストの結果を報告

隔離11日目に近所の病院でコロナのテストを受ける必要があります。

数日前に前もって自分で近くの病院探し電話で予約します。

11日目にテストを受けたら、受けた日をアプリに登録します。

引用元:G2G Now の予約報告



テストの結果は2日後の今朝スマホに来ました。

引用元:WA政府からテスト結果のテキスト



陰性でホッ。早速アプリに結果を報告します。

引用元:G2G Now のテスト結果報告


こんな感じでアプリで簡単に報告できるのは楽で便利です。

意外に健康的で楽しい隔離生活

初めは「窮屈そう」「ストレスたまりそう」と思っていた隔離生活。

ところが予想を裏切りなんだか楽しい毎日を送っています。

ホテルではなく自宅というのが精神的に大きいと思います。



まず早寝早起きになりました。

そもそもメルボルンとの時差はマイナス3時間(夏時間の場合)。

夜9時頃に眠くなりますが、メルボルン時間夜中12時。そのまま寝て朝6時頃起床。

メルボルンで夜型生活だったMaxですら早寝早起きです。

田舎で生活するなら朝型にしたかったので、この習慣が続くといいのですがどうでしょう。



そして食事について

もちろん私たちは買い物に行けません田舎すぎてウーバーイーツもありません

しかしラッキーなことに近くの村に住んでいるMaxの家族がオーガニック野菜を販売していることもあり、毎週新鮮な野菜や果物を届けてくれています。

野菜以外の食材はスーパーのオンラインで注文し宅配してもらっています。

おかげで毎日3食健康的な食事を送れています。

organic vege box
ぎっしり詰まったオーガニック野菜。


限られた調味料しかないですが、シンプルな味付けでとってもおいしいです!


野菜ディップ
カシューチーズに生の野菜をつけて食べるのがシンプルで最高においしかったです!


中には初めて見る野菜も。

上の写真の右上、ボウルに入った皮付きの野菜はトマティーヨ。甘くて癖になる味。

右下はクリスタル・アップル・キューカンバー。瑞々しい。

生の野菜をこのカシューチーズ(ガラス容器)につけて食べるともう止まりません!

今までお恥ずかしながら捨てていた野菜もおいしくいただいてます。

ビーツの葉炒め
にんにくまで真っ赤になりました。


ビーツの茎と葉の部分をにんにくで炒めて塩コショウしただけのもの。

なぜこんなに?という驚きのおいしさ

フェンネルの葉ジェノベーゼ
フェンネルの葉&パセリの茎のジェネベーゼ風ソース。


こちらはフェンネルの葉、パセリの茎、パインナッツ、にんにくとオリーブオイルをハンドミキサーで

細かくしただけのジェノベーゼ風ソース

パスタはもちろんパンに乗せても合う!お代わりしたくなるおいしさでした。

今まで捨てちゃってたけれど、これからは大事にいただきます!

あとはパスタだったり、お肉とサラダとかシンプルなものを食べています。

自分の家の庭には出られます

自宅隔離ですが、敷地内の庭に出ることは許可されています。

今は夏ということもあり、お天気の良い日は庭に出て植物の水やりや洗濯干し、外のテーブルで夜ごはんを食べたりしています。



家の前の庭で作業をしているとご近所さんが声を掛けてきてくれ、数人とお話しました。

念のために私たちはマスクをし、2m以上離れた状態で。

近所のわんちゃんたちも少し顔見知りに。

いずれ私たちも犬と暮らしたいのでそれまでにもっと仲良くなりたいところ。

ご近所さんから突然コーヒーの差し入れ

先週の土曜日、あるカップルさんが地元のファーマーズマーケットに行ってきた際、私たちにコーヒーを買ってきてくれました。

この人たちも去年他州からこのエリアに引っ越してきて14日間の隔離をしていたそうです。

数日前に立ち話した時から私たちのことを気にかけてくれたそう。

こんなちょっとした優しさが身に沁みます。

こんな感じで庭に少し出るだけでも外の空気を感じられて気分転換できます。

takeaway coffee
コーヒーの差し入れ、ありがとうございます!

隔離生活11日目にコロナテスト

先ほどちらっと触れましたが、隔離生活11日目にコロナのテストを受けました。

奇しくもこの日はバレンタインデー

実は先月も旅行先のケアンズでテストを受けましたので今回2回目です。



あの時は怖くて不安で仕方なかったのですが、今回は流れがわかっているので余裕です。

家に誰かが来るわけではなく、近くのテストを受け付けている病院まで自力で行きます。



11日ぶりに家から外に出られるとあって、テストを受けに行くのに2人ともウキウキ状態

私は久しぶりにメイクをし、普段着ない花柄のワンピースを纏い、ネックレスまでしちゃいました。

病院に検査を受けに行くだけなのに。



ケアンズの時は2時間半ほど待たされたので、念のために読みかけの本も準備。

車で出発!30分ほどで着きました。



救急車の搬送口まで誘導され、そこには一人の男性が。

私たちが車を停めると

ナースさん

いよいよ11日目!あと3日で自由の身だねーー!!!

ととっても陽気なお兄さん。



PCR検査担当の人なのでもっとピリピリした人かと思いきや、良い意味で期待を裏切られました。

ナースさん

せっかくのバレンタインデーなのにねー。でも大丈夫、もうすぐだよー。

とノリノリで私たちの個人情報を確認していきます。

確認が終わると彼はテストの準備を始めました。

私たちはずっと車内で待機。

あまりに楽しそうに働いていたので思わず隠し撮りしてしましました。

医療スタッフ
テストの準備準備ー♪


マスクに手袋等PPE一式を身に着け、テストキットを手にこちらに戻ってきます。

車の脇にイスを2脚を並べながら私たちに話しかけてきます。

ナースさん

車内にいたままでもいいけれど、こちらのイスに座ってくれてもいいよ


イスの方が綿棒の角度が痛くなさそうなのでMaxと2人車を出てイスに向かいました。

イスに座る瞬間、彼が「Happy Valentine’s Day!」とまるでレストランのウエイターさんのように言ってくれてまた思わず笑顔に。

イスの間にキャンドルでもあれば少しはロマンティックだったかな!」とかなんとか。

場を和ませて私たちの緊張をほぐしてくれていたのかもしれません。

そう考えるととてもプロフェッショナルで私は内心感動していました。

彼本人はそこまで考えていなかったかもしれませんが…。



Max側にいたので彼からスタートかなと思った矢先、突然「じゃ、レディーファースト!」で私から始めることに。

やっぱり少しだけ緊張。5秒ずつ喉の奥、両鼻の奥を長い綿棒で軽くこすられます

今回もくしゃみ、涙ともに出ず。

Maxもくしゃみは出ていなかったけれど、目から涙が溢れそうになっていました。



結局持って行った本を読む間もなく無事に終了。

彼と少しだけ世間話をして病院を後にしました。

Max

ありがとう!お元気で!


までノリノリで手を振ってくれたお兄さん、とっても良い人だけど救急病棟という場所柄的には再会しない方ががいいのかと思うと複雑です。

病院近くのいろんなお店が気になりましたが、そのまままっすぐ家に帰りました。

隔離生活は明日で終了

明日が14日目でいよいよ隔離生活は終了します。

毎日家事をして、天気によっては庭仕事をして、ブログを書いて、本を読んだりしているとあっという間です。

元々おうち時間大好きな超インドア派の私には堂々と罪悪感なく堂々と家にいられて心地よかったくらい。



一つ後悔しているのは筋トレやストレッチのエクササイズがほとんどできなかったことです。

3日目にインスタグラムのある方の動画を参考に30分ほど頑張ったらその後3日間筋肉痛が続きまして。

2日ほど休んでもう一度、その後数日後にもう一度と計3回して終わってしまいました。

去年3月にロックダウンになってから明らかに増えてしまった体重。

悲しいかな年齢もあるのでしょうが。

Carrot

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新しい土地に来て、今後どこに行くにも100%車生活に加え、ビーチも近く水着になることも増えるので運動を日課にできるようにするのが目下の目標です!

なにはともあれ、ストレスフリーな隔離生活が送られたのもパートナーMaxのおかげです。

一緒にいるのが楽しくて落ち着いて全く苦にならないとても貴重な存在

Carrot

Maxありがとうね!

明日最後の隔離生活はなにをしようかな。せめてなにか運動でもしてみよう。

じっくりと悔いのないよう過ごします。

★応援ありがとうございます!★

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この記事を書いた人

6年前からオーストラリア在住。
コロナ禍に直接下見をできないまま家をオンラインショッピング。メルボルンから西オーストラリア州の小さな村に引っ越しました。
新しい生活が落ち着いたらシェルターから犬を2匹お迎えしたい。
自称日本人のパートナーMax(仮名)と2人暮らしです。
Carrotの詳しいプロフィール
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